すみっこのコト。

気になるニュースに切り込みます。ザクザクと切り込みます。

遊牧民たちにとっての冬とは

モンゴルに2年連続の大寒波が起き、多くの家畜が命を落としています。遊牧民にとって、家畜は命の次に大切なものです。家畜が死ぬ事は、遊牧民たちの生活も苦しくなるということです。このような事態を重く見た、IFRC=国際赤十字・赤新月社連盟は、国際社会に緊急の支援を呼びかけました。IFRCは現在、遊牧民に寄付金を提供しています。赤十字でも募金活動が開始されたそうなので、遊牧民たちの命を守るため募金してあげて下さい。

 

そもそも、モンゴルの気候とは例年はどんな感じなのでしょうか。元々は寒さとは縁遠い国なのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。モンゴルの冬は寒いときで-30度になるほどなので、基本的に厳しい気候条件をもった国であるといえます。

モンゴルの遊牧民たちは移動式住居で、旅をしながら家畜を放牧して育て、暮らしています。日本人には考えられないような生活ですよね。その居住空間のことを「ゲル」と言います。ゲルは移動式であるわりに、デカいです。5,6人であれば気苦労せずに暮らせていけそうな広さをもっています。

冬には体の弱い赤ちゃんの家畜をゲルの中で、育てる必要があるので、広いにこしたことはありません。

 

赤ちゃんは勿論のこと、成熟した家畜たちも寒さに耐えきれず息絶えることが少なくないといいます。なので、遊牧民たちは冬を越すために必要な分の食糧を確保するため、家畜の屠殺を行うそうです。準備をするとともに家畜の犠牲を防ごうとしているのですね。しかし、冬を越させる家畜にはできるだけ生き残ってもらわなければなりません。

 

だから、冬は遊牧民たちにとって天敵なのです。

 

遊牧民の人たちには何とか、異常気象を乗り切ってほしいものです。

性同一障害への理解度

性同一障害への認識は、世界規模で変化しています。

タイでは男女共用のトイレで、心は異性のために同性の中で用を足すことに苦痛を感じる人々への配慮がなされていますし、同性婚は世界の約20パーセントの地域で認められています。

このように、世界は驚くほどのスピードで性に対する認識を変容させているのですが、日本はまだまだそのような思い切った政策が打ち出されるとは思えません。現在ではオネエタレントなどのテレビ露出により、そのイメージが大きく変わったようには思います。しかし現状、日本ではまだまだ珍しい存在であるとの考えは根強く、好奇な目線が注がれることは間違いのないことでしょう。

 

そんな日本で、京都の市役所が国民健康保険の名義を本名ではなく、通称名で発行したことが確認されました。つまり、男性が女性の名前で国民健康保険に登録したということです。その男性は病院などで男である自分の名前を呼ばれるたびに、苦痛を感じていたそうです。確かに、自分が女性であると心では思っているのに、周囲からは男の扱いを受けるということはとても辛いのだろうなと思います。

 

とはいえ、頭の固いイメージのある市役所がそのような措置に出るというのは、ちょっと信じがたいものがあります。そして、その決断には強い信念と想いがあったのだと思います。一人の職員が立ち上がり、市役所全体が納得するまで、考えを突き通したのでしょうか。そうでもなければ、組織の考えを変えるのは難しいと思います。

 

性同一性障害の人たちでつくる一般社団法人「日本性同一性障害とともに生きる人々の会」も、その対応にはとても配慮のある対応だとして、賞賛の声をあげています。

 

わたしは心に反して生きることを強いられることほど、辛いことはないと思っています。わたし自身、今までの人生は親のレールに敷かれていた人生で、何か充足感を感じられない生き方だと感じていました。こんなことを言うと、性同一障害の人に、「そんなの親を振り切ればよかっただけだろう。わたしたちはそんな甘い世界に生きてないんだ。」と厳しく叱咤されてしまうかもしれません。でも、そんな私だからこそ、少しその苦渋の意味が理解できるのです。

 

わたしはもっと性同一障害についての考え方を柔軟にしても良いのではないかと思います。心が違うと懸命に訴えているものを、制度が無理やりに強制するのは、違うと思うのです。もっとその人に合わせた生き方の提案ができるような国になればと願うばかりです。

大統領令の弊害

トランプ大統領が就任して、はや1か月が過ぎました。その過激な発言が、果たしてどこまで実行され、どれだけの批判が膨れ上がっていくのか。心配はつのるばかりです。「自由の国アメリカ」というイメージは大統領によって無きものになってしまうのでしょうか。

 

さて、今回はトランプ大統領が打ち出した「諸外国国籍の移民の米国入国規制」について取り上げます。

 

大統領はテロの危険を未然に防ぐため、特定の外国人の入国を規制する大統領令を発布しました。この命令は90~120日間、中東7か国の移民の入国を禁止するものです。

 

それに対し、ワシントン州の司法局が待ったをかけました。

司法局は、大統領令の内容が憲法の内容に反するという理由で反旗をかかげました。

 

この一転二転する攻防に辟易しているのは、アメリカへの移住を希望している中東の住民です。ある中東男性は、2年に渡る手続きを経て、シカゴへの移住が決定しました。大統領が就任する1か月ほど前に、荷造りを終え、部屋にはコンパクトにまとまった荷物のみとなりました。しかし、そこで状況は一変します。大統領が移住の禁止をうちだしたのです。それは2年前から積み上げてきたものが、ガラガラと崩れ落ちる。それはもう、たいへんなショックをうけたことでしょう。

 

私にはその政策の良し悪しはいまいち分かりませんが、そういった大きな不利益を被る可能性がある人たちのことも、少しは考えてみても良かったのではと思います。それによる国民の反発も勿論大きくなることは見えていただろうにとも思いますし。

 

これから、きっと世界はめまぐるしく変わっていくでしょう。

日本もうかうかしてられませんね。

恵方巻、高校生にノルマ

恵方巻の季節です。一年に一度くらいは口を目いっぱい開けて入るか入らないかの筒状の物体をガブリとしてやりたいものです。方角などは気にしたことがありませんが。。。もとい、方角を気にして調べようと考えたところで、面倒になってやめてしまうのが常です。何はともあれ、私はこのような日本の文化が今なお息づいていることが少しうれしいです。

 

しかし、少し厄介なこともあるようです。

アルバイトの女子高生にコンビニがノルマを課したというではありませんか。何だか、現実離れしていてあまりピンときませんが、全くの事実なようです。俗にいうブラックバイトと呼ばれるものでしょう。女子高生は恵方巻を50巻き売るように指示されたようです。女子高生は30巻きは友達に売ったのですが、残りの20巻は仕方なく買い取ったそうです。なんて可愛そうなのでしょうか。

 

そもそも、法律ではどうなっているのでしょうか。

労働基準法ではノルマを達成できなかった場合、バイトはおろか、社員にも買い取り責任、給与からの天引きを強制することはできないとされています。ノルマはあくまで目標であるため、目標を掲げることは問題ありませんが、個人に金銭を請求することはできないとされているのです。

 

しかし、そんな法律を女子高生が知るわけがありませんし、大人が言うことに逆らうことなどできるはずもありません。大手コンビニがこのような失態を犯すようでは日本の先が思いやられます。法律をきちんと守り、働く人が気持ち良く務めることができるような環境整備がなされることを祈っています。