すみっこのコト。

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遊牧民たちにとっての冬とは

モンゴルに2年連続の大寒波が起き、多くの家畜が命を落としています。遊牧民にとって、家畜は命の次に大切なものです。家畜が死ぬ事は、遊牧民たちの生活も苦しくなるということです。このような事態を重く見た、IFRC=国際赤十字・赤新月社連盟は、国際社会に緊急の支援を呼びかけました。IFRCは現在、遊牧民に寄付金を提供しています。赤十字でも募金活動が開始されたそうなので、遊牧民たちの命を守るため募金してあげて下さい。

 

そもそも、モンゴルの気候とは例年はどんな感じなのでしょうか。元々は寒さとは縁遠い国なのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。モンゴルの冬は寒いときで-30度になるほどなので、基本的に厳しい気候条件をもった国であるといえます。

モンゴルの遊牧民たちは移動式住居で、旅をしながら家畜を放牧して育て、暮らしています。日本人には考えられないような生活ですよね。その居住空間のことを「ゲル」と言います。ゲルは移動式であるわりに、デカいです。5,6人であれば気苦労せずに暮らせていけそうな広さをもっています。

冬には体の弱い赤ちゃんの家畜をゲルの中で、育てる必要があるので、広いにこしたことはありません。

 

赤ちゃんは勿論のこと、成熟した家畜たちも寒さに耐えきれず息絶えることが少なくないといいます。なので、遊牧民たちは冬を越すために必要な分の食糧を確保するため、家畜の屠殺を行うそうです。準備をするとともに家畜の犠牲を防ごうとしているのですね。しかし、冬を越させる家畜にはできるだけ生き残ってもらわなければなりません。

 

だから、冬は遊牧民たちにとって天敵なのです。

 

遊牧民の人たちには何とか、異常気象を乗り切ってほしいものです。